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ロマンだけでない実用性も?地下室のある家のメリット

  • 子どもの頃「秘密基地みたいでカッコいい」と地下室にあこがれを持った人も多いのではないでしょうか?

    国土の狭い日本で、地下室は「空間を有効活用する手段」として考えられる場合も多いですが、地下室のメリットは広さだけではないのです。

  • 広さ以外のメリットも豊富な地下室

    建物は土地の広さ、周辺の建物や道路といった条件によって容積率に制限が設けられ、これによって、部屋の広さや高さもおおむね決まってしまいます。
    しかし、深さや天井の高さなど一定基準を満たした地下室は容積率に算入されません。
    このため、同じ広さの土地により広い空間を作ることができるのです。

    空間の活用は、山地や変形地など特殊な地形で、より活きてくるでしょう。

    また、地下室は周りを土壌に囲まれているため、空気の振動も少なく、遮音性・吸音性に優れています。
    自宅に音楽スタジオやホームシアター、トレーニングジムなどの設置を考える場合、地下室は最適です。
    お子さまがピアノを練習するといったご家庭にもおすすめできます。

    地下室は外気の影響を受けにくいため、温度も安定しています。
    このメリットをいかして、地下室をワインセラーや食料庫として利用する人も多いようです。

  • ただし弱点も……

    空間を広く使え、遮音性能も高いといったメリットがある地下室も弱点はあります。
    まず挙がるのはコストの問題です。
    地下室の建設には掘削工事が伴うため、全体的に建設費は上がってしまいます。
    安くて100~200万、掘る範囲が広く深くなれば1000万近いコストアップというケースもあります。

    この点は、中古住宅を購入することでいくらか解決することが可能です。
    また、傾斜地など、もともとの高低差を利用する場合もこの限りではありません。

    温度変化が少ないということは、空気の循環も少ないということです。
    断熱性と保湿性が高いため、地下室は湿気がこもりがちです。
    建材にはコンクリートを使うことがほとんどのため、より湿度は高くなります(コンクリートの特性については「打ちっぱなしコンクリートのメリットとデメリットは?」もご覧ください)。
    換気扇だけでなく、半地下の場合は開放できる大き目の窓を設け、湿気を逃がしましょう。

  • また、部屋の低さがネックとなり、水道の利用にも制限が生まれます。
    上水道は水圧を調整することで引き込むことができますが、下水道は傾斜がなければ流れないためです。
    地下にトイレやシャワーを設置したい場合は要検討です。

    地下室には空間の有効活用、防音性能といったメリットと換気や水道利用といった面でのデメリットがあります。
    これらの特徴を押さえた上で、地下室のある住宅を選択肢として考えるのも良いでしょう。

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